先日70年ぶりに戴冠式が執り行われ話題になったイギリス。そんな伝統を重んじるイギリスから「Barneby Gates (バーナビー・ゲイツ)」がWALPA.jpに仲間入り。
壁紙の張り替えをしてみたい、おしゃれな壁紙ってどんなもの?というビギナーの方、壁紙にすでにハマってしまったWALPANIANの皆さま、ファッション好き、テキスタイル好きという方にもご満足いただけることでしょう。
「Barneby Gates」はVanessa BarnebyとAlice Gatesによって2009年に設立されました。幼なじみとして同じ村に育ち、VanessaとAliceはエジンバラ大学を卒業した後、別々の道を歩みます。VanessaはHOUSE&GARDEN誌で働いた後、英国版VOGUE誌のリビング・エディターとして、デザインのトレンド予測、撮影のスタイリング、ファッションとインテリアの相関関係の分析を行いキャリアを積みました。Aliceはアートをイタリアで学び、ロンドンで修士号を取得、いくつかのファッションブランドでテキスタイルデザインを担当しました。
10歳から姉妹のように育ってきたふたりの交流は大人になっても続き、いつものようにおしゃべりを楽しんでいると、お互いの家づくりの話になったと言います。VanessaもAliceも思い描くイメージはあっても、それを叶えてくれるものが見つからないし使いたいものがない!と侃々諤々、ワイン片手に溢れるアイデア、そしてそれはビジネスプランとしてまとまってしまったのです。物心ついたときからバカンスで過ごすフランスの蚤の市でヴィンテージファブリックを探し回っていたVanessa、デザインやプリントに造詣が深いAliceにとって、壁紙やファブリックを扱うことは夢物語ではありませんでした。とうとう、ふたりはプリントデザインスタジオを設立することを決意します。そして前述したVanessaとAliceのキャリアは相乗効果を生み、付き合いの長いふたりはお互いの長所・短所も把握していて阿吽の呼吸でビジネスを伸展させてきました。
田舎に住み、スタジオもイギリス南西部ウィルトシャーの農村にある「Barneby Gates」。幼いころから目にしていた自然、ふたりを取り巻く環境は作品に大きな影響を与え続けています。「Barneby Gates」は自然界からだけでなく、ファッション、旅行、アート、生活のあらゆる分野から着想を得てデザインしています。トレンドには左右されないように意識していても、感度の高いVanessaはさりげなくデザインに盛り込んでいます。彼女のスタイリスト、エディターとしての経験値はルームセットを設置して撮影したり、見本帳の製本をしたりと作品の世界観を表現するのに十分に役立っています。それでは、古典的なデザインモチーフやプリント技術を駆使して、さらに新しさを加える「Barneby Gates」のデザインを紹介してまいります。
「Barneby Gates」のベストセラーDEER DAMASK WALLPAPER。
牡鹿の角、スコットランドの国花であるアザミで構成されたダマスク。こちらのデザイン、なんと先日イギリス国王になられたチャールズ3世にスコットランドにあるダムフリース・ハウスの改修で選ばれたという輝かしい功績があります。
馬がバーを飛び越えているところをトレリスのデザインに。ロイヤルファミリーも愛する馬術を彷彿させます。 「Barneby Gates」はじめての幾何学模様。
イギリスの田舎でよく出会うキジ。とても身近で、幼いころのVanessaとAliceは追いかけ回していたのかもしれません。
ウサギパンチ!よく見るとウサギが向かい合ってボクシング。
英語で使われるフレーズ「Mad as a March hare?」3月のウサギのように気が狂った?落ち着いた色味でベースとして使いやすいデザイン、どんなデザインを選んだらいいか迷っている方へVanessaのおすすめです!
柄物への張り替えがはじめての方はこちらを選んでみては。
インドのアンティークテキスタイルコレクションから着想を得たデザイン。経年変化を経たやわらかな表情のベースに鮮やかなペイズリーが華やかに舞います。
シャネルの08SSコレクションに触発されたデザイン。穏やかに朽ちていく美しい星たちは麗しい星座のよう。
こちらのデザインを見て、ピンと閃く方も多いのではないでしょうか。そう、イギリスが産んだロックスター、デビッドボウイのアルバムジャケットからインスパイア。ちなみにこの稲妻マーク、元ネタはなんとナショナル(現:パナソニック)のNマークとのこと!
チッペンデールからスタルクまで!歴史に刻まれた名作たち。「Barneby Gates」お気に入りの椅子がハンドドローイングされています。
ご紹介したデザインはいかがでしたか?豊富なデザインを持つ「Barneby Gates」。これからもWALPA.jpに他にはないモチーフのおしゃれな壁紙がどんどんアップデートされていきます。
伝統的な観点を持ち、エッジを効かせたエッセンスを取り入れデザインを生み出していく「Barneby Gates」。
イギリスは以前1838 wallcoveringsのブログ記事でご紹介したように壁紙の歴史が長く、サーフェスプリント印刷機を発明した国。「Barneby Gates」ももちろん、文化を継承し今では希少になりつつあるサーフェスプリントを多用しています。
都会のヒップなアパートメントでも田舎の広大な土地の中でも同じように選んでもらえるデザインを目指しているという 「Barneby Gates」。
あなたはご自身のインテリアにどのデザインを継承しますか?