ロンドンに拠点を置くデザインスタジオ、Y.S.D LONDONより新しいデザインの壁紙『Derby（ダービー）』のご紹介です。
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イギリスでとても愛されている伝統柄の、Houndstooth（ハウンドトゥース）は、日本では千鳥格子と呼ばれている昔ながらの柄です。それを一つずつハンドドローイングをしてリピートのユニットを作りました。ハンドドローイングをしているうちに、馬好きの私だからかもですが、たくさんの馬が元気よく走っているように見えてきて、このデザインのタイトルを、Derbyとつけました。
ダップルグレーは、モノトーンの色合いです。
このダップルグレーというのは、白に黒の斑点が全体に広がっている馬の色の名前です。個人的にこの色の馬がとても好きです。エレガントな印象なのでイギリスのロッキングホースにもこのダップルグレーの馬がよくみられます。これは小さなボトルに入ったインクを水で薄めてそれを少しずつ重ねていきました。 遠い昔にダービーで走った馬たちの白黒の写真や、誇らしげなウイニングホースの写真のような懐かしさを出したかったからです。
パロミーノは、馬の色としては、ゴールドやクリーム色のボディにシルバーのたてがみと尻尾の組み合わせなのですが、子供の頃に乗るポニーとして、この色の馬は人気があります。それは、この色の馬が押し並べてフレンドリーな性格だと言われるからなんです。馬にまつわる色を中心にしながら色を一つ一つ混ぜ合わせてハンドペイントしました。
例えば、乗馬のイベントに行くと尻尾の部分にリボンをつけている馬がいます。このリボンの色は、大切なサインでもあります。赤は「この馬は蹴ったり噛んだりする癖があります」グリーンは「まだ若いです。新米です」ブルーは「アグレッシブな男の子馬」そしてピンクは「アグレッシブな女の子馬」と言った感じです。乗馬スクールや、ローカルのコンペティションでもらえるロゼットというものにも色分けがあり、イギリスでは１位は赤、２位はブルー、３位は黄色です。そのほかにもオレンジ、紫、ピンクやターコイズなど、参加賞としてもらえます。イギリスのグレーの空の下、そんな色たちが旗めく素朴な情景を表現したいなと思いました。
このダップルグレーと、パロミーノのリピートは同じものではありません。
どちらもハンドドローイングであるためと、色に合わせてイメージを大切にした柄の配置にしたかったというのが理由です。
色やレイアウトに対する思い入れ、意味がたくさんある（すぎるかもな）デザインなのですが、色のミックスはいつものYSD色に抑えてあります。
by Yukari Sweeney
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