Catherine RoweのHattanから新しい文化をそだてる

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© Catherine Rowe Licensed by Jehane Ltd

Cathrine Roweについてご紹介をした前回。本日は、WALPAで扱うCatherine Roweの商品のひとつ、貼ってはがせるパッチワーク壁紙【Hattan】(ハッタン)についてお話しします。

WALPAを運営する株式会社フィルは製造部門も備えています。製造メーカーとしてまだまだ規模は小さいですが、『必要なときに必要なだけつくる』というスタンスでものづくりに勤しんできました。【Hattan】という自社商品の開発を始めたのは2019年。それは、国連サミットでSDGs(=持続可能な開発目標)が採択され、『ストックを持たない』だけではなく、より進んだ取り組みを行うための商品開発でもありました。WALPAは、貼ってはがせる壁紙の魅力を皆さんに伝え続けています。きれいにはがして他の場所や引っ越し先にまた貼ったり、小物へ転用したり、本当に気に入ったものは長く使い続けたい。SDGsの言葉を耳にする前から、知らずのうちに同様の取り組みをされているWALPANIANの方は少なくないでしょう。でも、残念なことに、社会全体で見ればまだほんの一部。もっと手軽に、環境に負担をかけずに、おもろく壁紙を楽しんでもらえないか?そんな想いを実現すべく生まれたのが、この完全受注生産品【Hattan】です。

【Hattan】は私たち株式会社フィルの近隣県で生産されたMade in JAPANの素材を使っています。レーヨン60%とポリエステル40%からなる不織布で、ふんわりとした薄いフェルトのような素材。この「不織布」という文字、今や生活必需品の『不織布マスク』でよく見かけますね。

【Hattan Pattern】Catherine Rowe / Flamingo HPCR-05

扱いやすいサイズの45cm角でコンパクト。パッチワークのように簡単に、自由に貼ることができます。さらに、配送される時はもっとコンパクト!折りたたんだ状態でお届け。大きい梱包資材は必要なく、送料のコストも抑えられます。


折られた状態で配送されたら、折り目やシワがついてしまうのでは・・・そんな心配はご無用。それには理由があります。
だって、施工は水に溶かしたのりに浸して貼っていくから!
※2021年10月末に素材をリニューアル。さらにお手軽に、水に浸すだけで貼ることができる壁紙になりました!
一見従来のHattanと何も変わっていないように見えますが、素材の裏に「貼ってはがせるのり」が加工されています。全体を水に浸すことでのりの粘着力が戻り、切手のように貼ることができます。

以下は従来の素材は付属の粉のりで「のり液」を作り、それに浸して貼る方法をご案内しています。現在はのり液を作る手間が省け、さらにお手軽に壁紙を楽しめるようになりました。

のりに浸したら軽く絞って


手で伸ばして貼っていきます。


濡れた洋服をピンと張って乾かすと、シワが伸びるのと同じ原理。【Hattan】が不織布素材でできているからこそ為せる技。のりの主成分はポテトスターチ(じゃがいもの澱粉!)で安全。手についても簡単に洗い流せます。おもろいでしょう?


もちろん簡単にはがせます。はがした【Hattan】を軽く水洗いして、またのりに浸せば繰り返し使えるという優れもの。気分で施工箇所を変えたり、【Hattan】と一緒にお引っ越しは定番になるでしょう。小物遣いももちろんできます。

【Hattan】の魅力は伝わったでしょうか?”ただ”おもろいだけのものではありません。商品化するまでには試行錯誤がありました。”かんたん”にできますが、実験を重ねました。それも当然のこと。そうしなければ、これから先の、新しい未来でのスタンダードにはなれません。わたしたちのこの【Hattan】とエコフレンドリーでサステナブルなビジョンを持つCatherine Roweのデザインは相乗効果を生み、皆さんを次のステップへ導きます。

WALPAはCatherine Roweの【Hattan】から、時代に逆行しない、さらに進んだ新しい文化を育てていきたいと思っています。今日も、オーダーをいただいた【Hattan】のためにプリントマシーンは動きます。新しい文化を浸透させるためにマシーンは動き続けます。皆さんも、その先駆けになりませんか?

【Hattan Pattern】Catherine Roweはこちらからどうぞ。

五感に響くデザイン、Elli Popp

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Katja Behreがデザインするブランド『Elli Popp』。
彼女のデザインと出会えば、その独特な世界観に心奪われ、陶酔してしまうことでしょう。そんなElli PoppのMuralコレクションが仲間入りしました。

 

  Elli Poppデザイナー:katja Behre

Elli Poppは、ドイツ生まれのKatja Behreがイギリス・ロンドンで設立したブランド。自然界から影響を受けた彼女は、都市化が進む現代社会の中で、エレガントでありながらコンテンポラリーなモチーフを用いてノスタルジックなやすらぎを与えてくれます。色、形、テーマをバランスよく融合させたネオロマンチックなデザインが特徴です。

それでは、Elli PoppのMuralコレクションの一部を紹介していきます。

Velvet Underground PM174-01 mica
苔と並んで地球上で最も古くから生息する植物のひとつ、シダ。
恐竜の卵が孵化する2億年も前から悠久の時を大地に根差しつづけています。

Issey – Nymph of the waters-Grey blue PM162-01 mica
奥深く池の底に潜り込み、深淵に広がる神秘と睡蓮の静寂。水の中の夢。

Bamboo Breeze-Red PM165-05 mica
東洋の美術や、日本に根付く”侘び・寂び”の文化に影響を受け、現代的な解釈を。

We are Stardust-Pink PM171-01 mica
果てしなくつづく無限の宇宙。これまでもこれからも、輝きつづける。わたしたちは星屑のかけら。

Wise pond-A frog jumps-Green PM164-07 mica
熱帯雨林に生茂るバナナリーフ。写真のような陰影をもち、鬱蒼とした茂みへ誘います。

Dusk – The sound of water-Blue PM163-02 mica
アマゾンの奥深く、まだ未踏の地。誰も知らない場所で植物は茂り、滝は落ちる。

 

Elli poppのデザインはいかがでしたか?色彩心理学の特別なトレーニングを4年にわたり受けたというKatja。色彩に込められた意味や雰囲気、印象を探り、物語や隠された要素を組み合わせることで、単なる装飾のパターンではないデザインを生み出しています。彼女のデザインから感じるノスタルジーや幽玄さは、緻密な層を重ねているからこそ漂い、気配を感じ五感に響くのです。Elli PoppのMuralコレクションは表面が、マイカ(雲母)という光沢がありとても美しい素材。マイカは板状結晶の鉱物です。Elli Poppの作品の表層を彩るのにぴったりの素材だと思いませんか?ぜひ、皆さんの大切な場所にElli Poppの壁紙を重ねてみてください。
壁紙シミュレーションアプリWall Changer WALPAでElli Poppの壁紙の試着が出来るのでお忘れなく。以下動画はスマホでElli Poppの壁紙を実際にシミュレーションしているところです。参考にしてくださいね。

Elli Poppの壁紙はこちらからどうぞ。

Louise Bodyから受け継いだバトン

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Photo;Tim Cantrell

『壁紙デザイナーから、画家への転向を決めたの——』2020年、英国のLouise Bodyから知らせが届きました。2003年に自身の会社を立ち上げ、素晴らしい壁紙を世に送り出し続けてきた彼女からのメッセージは突然で、Louise Bodyの壁紙を愛している私たちWALPAには、少し残念なお知らせでした。しかし、彼女のこの決心は、絵を描くことに全てを注ぎたいという子供の頃から燃やし続けた情熱を、これから先の人生をかけて全うしていくという覚悟のあらわれです。そんなLouise BodyをWALPAはもちろん応援します!

彼女が絵画に専念することを決意した2020年、WALPAを運営する株式会社フィルでは以前のブログでもご紹介した【Hattan】という自社商品を発表しました。私たちが自信を持って、これからのニュースタンダードを目指すこの商品、そして、WALPAが愛し続けているLouise Bodyのデザインたち。これらを融合させることはできないか。思い切って、そんな想いを伝えてみたところ、嬉しい返事が!
この度、Louise Bodyで人気の「Paper Tiles」シリーズから10デザインが取り扱えることになりました。3つのアイテムが選べて、そのうちのひとつは床材、キッチンマットが登場です。

 

拭けるキッチンマット【Sheete me!】

Louise Body / Sheete me!

Louise Bodyのあの素敵なデザインが、床材でも楽しめるようになるなんて!

【Sheete me!】Louise Body / Old Blue

【Sheete me!】Louise Body / Patchwork Pink

お手入れもカンタン、水はねや油汚れもサッと拭くことができます。
サイズは【96cm×46cm】【192cm×46cm】【240cm×46cm】【288cm×46cm】の4種類。目的に合わせてお好きなサイズをお選びください。また、サイズ調整したい場合は、ハサミでカットもできます。

【Sheete me!】Louise Body / Mixed Folk

厚みは2mm、キッチンマットだけではなく、敷物のように使ったり、ランチョンマットとして使ってみてもいいかも。

 

貼ってはがせるシール壁紙【Hatte me! Square】

Louise Body / Hatte me! Square

42cm角で小さめサイズの6枚セット、家具や小物、水廻りにもおすすめ。壁一面に貼り並べれば、この存在感!

【Hatte me! Square】Louise Body / Patchwork Jade HMSQ-LBY07

【Hatte me! Square】Louise Body / Dahlia HMSQ-LBY02

タイル柄なので、目地を合わせて貼っていくだけで柄合わせOK。施工も簡単。水にも強いので、ビクトリアンタイルに囲まれたお風呂(!)なんて夢も叶っちゃうかも。

 

最後にご紹介するのは、
貼ってはがせるパッチワーク壁紙【Hattan】

Louise Body / Hattan Pattern

45cm角6枚セット。【Hattan】はやわらかなフリース素材で、色合いも【Sheete me!】や【Hatte me!】に比べると落ち着いたトーンになり、優しい印象を演出できます。

【Hattan Pattern】Louise Body / Patchwork Grey HLBY-10

【Hattan Pattern】Louise Body / Orange Rose HLBY-05

45cm角でこちらも柄合わせはカンタン。グレー調のタイルはモダンな雰囲気作りにも一役買います。オレンジとイエロー調のタイルはプロヴァンスや南イタリアの風を感じられそう。

 

Louise Bodyの「Paper Tiles」はいかがでしたか?ビクトリアンタイルをモチーフに、彼女の繊細なデザインとカラーリング。アンティークのタイルは手に入れるのが大変ですが、Louise Bodyのデザインなら、スマホで、PCで、すぐに注文できます。タイルモチーフはキッチンにもぴったり。Louiseの自宅のキッチンにも「Paper Tiles」のひとつが貼られているそう。思い切って真似しちゃいましょう!

Louis bodyの自宅キッチン

 

壁紙だけでなく画家として幅を広げた彼女のデザインを、Made in Japanのクオリティーで世に出し続けられることは私たちにとってとても光栄なことです。皆さんがLouise Bodyの壁紙と出会う機会を失わせたくないから。そして、Louise Bodyのアトリエをぜひのぞいてみてください。個性的な海辺のプリズムを感じさせる彼女のカラーリングとタッチにはリラクゼーション効果があるように感じます。 近い未来、Louise Bodyが発信する絵画やデザインからバトンを受け継ぎ、 WALPAで持続可能な壁紙への取り組みができるように、WALPAはエールをおくり続けます。

 

Louise bodyの全ての商品はこちらよりどうぞ。

頭角を現すミレニアル世代、Catherine Rowe

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WALPAにnewcomer、英国のCatherine Roweが登場!
チャーミングでキュート、そしてエネルギッシュでヴィヴィッドなCatherineとCatherineのデザインにゾッコン♡その魅力をお伝えします!

 

© Catherine Rowe Licensed by Jehane Ltd

 

Cambridge School of Artでイラストを学び2013年に卒業したCatherine。若くして大手のクライアントを抱え、2018年には英国リバティ社が開催した「LIBERTY OPEN CALL」で見事受賞者の一人に選ばれました。この「LIBERTY OPEN CALL」、いまや世界で10億人を超えるユーザーがいるInstagram上で行われたオンラインのコンペ。”#LibertyOpenCall”のハッシュタグをつけて投稿された作品の中から選ばれた受賞者に、リバティ・ファブリックスのコレクションでデザイン発表のチャンスが与えられるというもの。受賞者はたった4人。Catherineのデザインは140年を超えるリバティ社の新しいアイコンとなり、飛躍を続けています。スマホやタブレットの画面を通してアピールされたデザインはやがてリバティの生地となり小物となり服となり、より多くの人のもとへ届くようになりました。

彼女のデザインは、幼少期の記憶からインスピレーションを受けていると言います。自然や野生動物への愛、昔話や古くから続くならわし、家族で旅した思い出、ママの持っていたキッチュな犬の置き物…..すべてがCatherineのデザインの源となります。スクラッチボードという繊細な技法を用い手書きでデザインしたものをデジタルで色付け。彫り刻まれたような感触を残し、それを取り込みデジタルで色を与えることによって独特の世界観を表現することに成功しています。スクラッチボード、美術の時間にやったことありませんか?私は黒いスクラッチ皿(?)を削ったのを覚えています。Catherineのような繊細なラインは到底無理でしたが!

 

伝統と現代的なスタイルを巧みに融合させ、時代に即したセンスを持つ彼女。それでは、WALPAで取り扱うCatherine Roweの作品を見ていきましょう。

【Hattan Pattern】Catherine Rowe / Orange HPCR-01(6枚セット)
13世紀にペルシャ人が南スペインに持ち込むまでは東洋の秘宝と謳われたオレンジ。毎年春になると、15,000本以上のビターオレンジの木がセビリアの街を彩り、まるで天国かのような花の香りを漂わせます。

 

【Hatte me!】Catherine Rowe / CARO-04-65x26(65cm×2.6m)
自然界の恵みであり神秘。貝の中で育った豊潤な姿。扇を広げたかのようなスカラップに鎮座するパールがインディゴブルーの中で輝き静寂な世界へと誘います。


【Hattan Pattern】Catherine Rowe / Lemon HPCR-02(6枚セット)
イタリアの果樹園でもぎ取ったレモン、ガルダ湖周辺でゆっくりと過ごした休日、Catherineの幼い頃の思い出からインスパイアされました。

 

【Hatte me!】Catherine Rowe / CARO-03m-65×10 Seahorse mini(65cm×1m)
インドネシア旅行中、フローレス島から漁船でコモド島まで向かったCatherine。サンゴ礁で遭遇したタツノオトシゴ。 その儚さと繊細なフォルムに心を打たれたと言います。またそこへ戻り、新しいデザインのためのスケッチができることを待ち焦がれています。

 

【Hatte me!】Catherine Rowe / CARO-06-65×26 Lobster(65cm×2.6m)
アメリカ・メイン州の海岸沿いの町ロックポートでは、何マイルにもわたって最高級のロブスターを楽しむことができると言います。世界的に有名なロブスター・フェスティバルは、毎年8月にこの豪華な海辺の町で開催されています。

 


【Hattan Pattern】Catherine Rowe / Flamingo HPCR-05(6枚セット)
鮮やかな青い空、暖かい海、フラミンゴの群れ。スプリング・ブレイク・ベイへようこそ!

 

Catherine Roweのデザイン、いかがでしたか?彼女はデザインへのこだわりを見せるだけではなく、現代の環境問題、サステナブルへの取り組みもしっかりと行っています。2021年からは、以前のブログの中でもご紹介したことのあるONE TREE PLANTED」の公式パートナーにもなりました。通常、Catherine Roweの作品はスタジオがあるウエストサセックスから発信され、彼女と同じエコフレンドリーでサステナブルなビジョンを持つロンドンを拠点とした小さな会社で製造されています。この度、Catherine RoweのデザインをWALPAで扱うことができるようになりましたが、特筆すべき点があります。それは≪Designed by Catherine Rowe≫そしてMade in JAPAN≫ということ。製造はWALPAを運営する株式会社フィルが自社でしているのです━━もちろん、大事なデザインがプリントされる素材に私たちもこだわりを持って。このあたりのお話は、次回のブログで。気になる方はこちらから先取りしておいてください!Catherineにパートナーとして選ばれたことを誇りに思います。

Catherineに「あなたの夢のプロジェクトは?」と尋ねると
「真っ白なキャンバスのような家を、自分の壁紙やデザインで埋め尽くすこと!」と答えました。
なんということでしょう。私たちはすぐにこ
のプロジェクトを叶えられてしまいます。自己表現と個性を求める皆さん、”おそろいの部屋 “から抜け出して、遊び心のあるポジティブなアプローチで楽しみましょう!きっと、Catherine Roweのデザインがお役に立ちます。

 

<<<最後におまけ>>>
私の中学時代の美術の作品。Catherine Roweと同じスクラッチの技法を使ったとは思えない出来栄えです(笑)

洗練されたデザインの先にあるもの【JILL MALEK】

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打ち寄せる波の音、月の満ち欠け、渡り鳥の飛来、雨が降り浸透し循環する水、心臓の鼓動。
自然界で繰り返される様々な事象。それらは大きなエネルギーを生み、私たちの感覚を刺激しています。まるで当たり前のように反復されている一連の動きも、決して一定ではなく、時の経過と共に変容しています。自然や都市の中の流動的なフォルムからインスピレーションを受け、壁紙のデザインを生み出しているデザイナーを本日はご紹介いたします。

 

NYを拠点に活躍するJill Malek。

グラフィックデザイナーとしてキャリアをスタートさせたJill。アートディレクターとしてホテル経営に関わる企業で経歴を重ねた後、自身のクリエイティブな活動と表現を発展させるため、2008年にスタジオを開設しました。
母はチャイルドセラピスト、父は精神病院の薬剤師長、看護師となった兄妹——と人のために尽くす家族に囲まれ育った彼女は、自分の創造性を発揮し身の回りの空間をより良くすることで人の役に立てるのではないかと考えるようになったと言います。

 

そんなJill Malekは、いったいどんなデザインを生み出しているのでしょう。彼女の目に世界は、身の回りの風景は、どのようにみえているのでしょうか。

 

Flux Flaxen
流れ。まさに鳥が流れるように飛ぶ。

Aphrodite Silver
翼の生えた女神が、天高く羽ばたいていく。

Cascade Rain
カスケード。小さな滝が連なって静かに落ちる。

 

Jillが生まれ育ったNYからインスピレーションを受けた作品たち。人々の営み、活動が痕跡となります。

Dinner Party Macchiato
テーブルの染みは楽しかったパーティーの名残。

Voyageur Red Eye
都市から都市へ。多くの人びとが行き交う形跡。

Luci Della Citta Autumn
街の灯り。あかりの先にはそれぞれの生活がある。

Jill Malekが向き合うひとつのモチーフ。それは緻密に計算・構成され、デザインとなります。デザインモチーフはスケールを変化させ動きを出し、時間の経過をも感じることができます。光沢のあるインクを多用しハンドシルクスクリーンでプリントを行うことが、より質感を出し表情を与え、パターンに命を吹き込んでいるのです。
彼女のデザインに向き合うと、その空間の中に引き込まれてしまうような錯覚を覚えます。感じる動きと時間、3次元の感覚なのかもしれませんね。

 

壁紙の”ミミ”と言われる部分でさえ魅力的なJill Malek

本日ご紹介したJill Malekのハンドプリントで生み出される作品たちは、ジョイント施工が必要です。WALPAセレクトの中でも数少ないミミありのブランド。手作業で生み出された美しい作品を、職人さんの手で美しく施工していただけますように。そんな願いを込めて、本日のブログは幕を閉じます。

Jill Malekの全てのデザインはこちらからご覧ください。

胸を張って選べる、WALPAのブランドたち

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前回のブログでお話ししたHeimtextil 21/22のトレンド。それは、環境への配慮、持続可能な未来への行動の指針を示したものでした。このトレンド発表以前から、すでにサステナブルなアクションを開始しているWALPAのブランドたち。その取り組みを、発表されたトレンドに沿って、ご紹介します!

 

【Re-purpose×Deborah Bowness】
ハンドシルクスクリーンは、しばしばミスプリントも起こりがち。愛情を込めて生み出したものを捨てるなんてできない。そんな作品を小さなピースにカットアウト。それがDeboraのスタジオで息を吹き返しアソートされた<Scrap paper set>。ゴミにしてしまうのではなく、Deborah Bownessのデザインを愛して、その使い方を楽しんで貰える人の手に渡ればその価値は∞。彼女のポリシーとデザインが詰まったサスティナブルなアクションです。

Deoborah Bowness / Scrap paper
※取り扱い可能です。詳細はお問い合わせください。

 

【Re-wild×mineheart】
自然に還る環境に優しい天然素材を使うと共に、環境汚染産業と言われるファッション業界では化学繊維において再生繊維に注目が集まっています。壁紙のポリエステル素材等も再生素材に変わる日は近いでしょう。自然に還すという意味では、森林保護のFSC認証を受けた商品の流通は当たり前のことになりつつありますが、壁紙1本の販売毎に1本の木を植える<ONE ROLL ONE TREE>の活動をしているブランドがあります。エキセントリックなデザインで定評のあるmineheartです。

mineheart / Wrought Metal Gate Wallpaper
※取り扱い可能です。詳細はお問い合わせください。

ルワンダやケニア、エチオピアの農園に自分達の壁紙の資源になる木を植えることで、二酸化炭素の排出の低減、森林破壊スピードの減速をし持続可能な方法で調達された紙を原料に壁紙の製造をしています。そしてアフリカでの森林農業を推奨することにより現地の生活改善にも貢献し、持続可能な未来の創造に取り組むプロジェクトです。

ONE TREE PLANTED

 

 

【Re-inforce×chiffon sols】
搬送エネルギーを軽減できるコンパクトで軽量なEU100%のフロアタイルchiffon solsが今年WALPAからリリースされました。軽量だけどヤワじゃない、土足歩行にも耐えられるサーフェスが自慢です。もし様々な生活環境の中でフロアタイルが損傷しても部分的な張り替えがOKなので最小限のメンテナンスができます。また循環型エネルギーの採用をしているこちらの製造ファクトリーが先進的。現時点で電力はソーラーパネル、工場内で排出された環境汚染物質は社内で浄化し、廃棄物はリサイクルをしていてゴミは一切出さないという取り組みを行っていますが、2040年までに100%の完全達成を目指しているそう。持続可能な環境の中で産まれたフロアタイルだから安心です。

chiffon sols

 


【Re-vive×Graham&Brown】
使い捨てはやめて、代々引き継ぐことのできるクオリティーでメンテナンスが可能なものを取り入れていきましょう。安いから捨ててもいいという感覚で大量生産のものを買う時代は終わりました。もう一度古き良き時代に戻って、おさがりの精神を大事にしてみませんか。例えばおばあちゃんの大切に着ていた着物をお母さんがワンピースに仕立て直し、娘のサロペットにリメイクしたなんて素敵なお話があります。素材やデザインの力で、受け継がれたその時代に即した持続可能な使用ができるのです。壁紙も紙やビニルより少し高価な素材にはなるけれど、ダイレクトフリースをチョイスしてみて。フリース素材の壁紙は貼ってはがせて、また違う壁に貼り替えたり、小物にもリユースできる優れもの。そしてダイレクトフリースの壁紙はその経年による色褪せさえもヴィンテージな味わいに。貼ってはがせる魔法ののり【スーパーフレスコイージー】とダイレクトフリースの壁紙で今の時代にふさわしいインテリアに挑戦してみましょう。

GRAHAM&BROWN / Imperial Orange 104552

 

WALPAが取引をしている世界のブランドは、サステナブルへの取り組みが進んでいます。本日ご紹介できたのは、ほんの一部。使われている原材料に目を向けることはもちろん、廃棄物、リサイクルへの取り組み、製造方法自体の見直しなど、多角的にアプローチしています。なぜなら、その行動こそが未来を作っていくから。これから先もずっとおもろいものを皆さんのもとへお届けできるように。そのおもろさを体験してもらうために。サステナブルが叫ばれている今、憂慮してしまい選ぶことを躊躇してしまうことがあるかもしれません。でも大丈夫、WALPAのパートナーたちの大事な商品、胸を張って選んでください!

Nothing New Everything New —Heimtextil 21/22

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毎年1月にドイツ・フランクフルトで開催される世界最大のホームテキスタイル見本市「Heimtextil」(ハイムテキスタイル)。ハイムテキスタイルでは布製品だけでなく、室内を彩るさまざまな製品や技術、壁紙ももちろん出展されています。
何より、ハイムテキスタイルで毎年発表されるトレンドが業界の指針となっていくため、世界中から出展者、来場者共に集まり、WALPAももちろん毎年参加しています。
そんな影響力を持つハイムテキスタイルですが、世界中が
新型コロナウィルス感染拡大の危機に直面している今、2021年は開催中止が発表されました。会場に赴き、現地で最先端のおもろいものと出会えないのは残念ではありますが、それは世界中みんな一緒。見本市の開催はありませんが、2021年のトレンドが発表されています。今や指先ひとつで世界のトレンドを掴むことができるようになりました。
今回のブログは、WALPAのフィルターを通したHeimtextil 21/22 トレンドのご紹介です。

 

Heimtextil 21/22のテーマは
「Nothing New  Everything New」

「新しいものはないけど すべて新しい」—とても本質的な提案です。
現代社会はものに溢れ飽和状態とも言えるのではないでしょうか。
あたらしい何かを求めるのではなく、今あるもの身近なものに目を向けてみよう。着眼点、次元、レイヤーを変えてみよう。コロナ禍で当たり前だった生活スタイルの大転換が受け入れられてきているように、「トレンド」という捉え方自体を見直し、新しいものとは何かを再定義しようということではないでしょうか。私たちが生きているこの時代がトレンドを生み、未来をつくっていくのです。

 

まずはHeimtextil 公式のvideoをご覧ください。

 

どんな印象をもたれましたか?
それでは「Nothing New Everything New」をテーマに発表された4つのトレンドを見ていきたいと思います。


まずは
[Re-purpose]

© SPOTT for Heimtextil, Messe Frankfurt GmbH / Photofrapher: Andreas Houmann

1)Re-purpose From Creator To Curator
既存のものを組み合わせ、編集、調整することで新しいものへ。例えば、昔からとってあったお気に入りのハギレ、大切なレースのリボン、古着屋で買ったデッドストックのデニム、それら
をどう活用するのか。再構成して新しい目的、価値を与える。
カラースキームは、深みのあるカラーと明るいニュアンスカラーで構成されノスタルジーを感じさせる優しい印象。

 

続いては
[Re-wild]

© SPOTT for Heimtextil, Messe Frankfurt GmbH / Photofrapher: Andreas Houmann

2)Re-wild From Authentic To Genuie
もはや当たり前になりつつある自然素材。自然素材を選ぶことからさらに進み、素材そのものが自然界の体系に組み込まれる循環型に。リネン、ヘンプ、ジュード、サイザル…リサイクル、アップサイクルできるように加工、そして土に還り再生する。
カラースキームはグリーンとブラウンなどを基調にアースカラー。同系色、同一色相のコンビネーションが美しさを生む。

 

3つ目は
[Re-inforce]

© SPOTT for Heimtextil, Messe Frankfurt GmbH / Photofrapher: Andreas Houmann

3)Re-infoce From Short-lived To Longevity
長く使うために無駄を削ぎ落とし、機能的でシンプルに美しく強く。構成される素材はそもそも耐久性があるものを。機能が価値を生む。一生もの。
カラースキームはオフホワイトからグレー、ブラックのトーン。耐久性に優れ、落ち着いた印象を与えるカラー。

 

最後は
[Re-vive]

© SPOTT for Heimtextil, Messe Frankfurt GmbH / Photofrapher: Andreas Houmann

4)Re-vive From Result To Process
完成品よりそのプロセスを大切に。修繕、修復してよみがえらせる。日本で言うと刺し子や裂織、BOROがわかりやすいイメージでしょうか。綻びを修繕するためのひと針ひと針、その痕跡が技術でありデザインを生んでいます。現代ではリサイクルされた繊維などもその素材に。
カラースキームは明暗のない中間的な色調で軽量で明るいカラー。元気でまとまりのあるイメージに。

 

以上、発表された4つのトレンドには、ずべて『Re』がついています。これは、いまそしてこれから私たちが選び、向き合って行かないといけない価値観でありスタイルではないでしょうか。2015年に国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)。「サステナブル」という言葉はファッション業界の取り組みから耳にしたことがある方も多いはずです。このままのやり方を続けていてはいけない、未来を見据え、持続していける行動を取り始めないといけないWALPAの仲間たちももちろん同じ気持ちです。壁紙1ロールの販売につき1本の植樹を行うブランドや、多くの在庫を持たず必要分だけをプリントするブランドなど、真摯な取り組みをしています。この辺りの詳しいお話は次回のブログでご紹介いたします!

 

壁紙は、一見なくてもいいものと思われるかもしれませんが、WALPAはやっぱりそう思えません。壁紙は生活を変えるおもろいものです。どのブランドも、想いを込めて大切に大切に壁紙を生み出しています。だから、本当にこれだと思える唯一無二の壁紙と出会って欲しい。そうすれば、壁紙のハギレと言われる余りも捨てられず、何かリメイクに使ったり、新しいアイデアが湧いて思わぬ使い方ができたり、愛着が湧きずっと大切にしたいと思う気持ちが生まれたりするでしょう。
きっと、気づかぬうちに、みなさんが時代をつくるトレンドセッターになっているはずです。

 

 

時を超え、カタチ変えて続いていく美しさ『Tiles』

CREATOR

 

スペイン・バルセロナより世界に壁紙やファブリックを発信しているcoordonné社。
家族経営である同社は2002年に母から息子へバトンが渡され、2019年に創立40周年を迎えました。壁紙部門に変革をもたらしている若いクリエイティブなチームが会社を率いており、インテリア業界へ新しいアプローチを続けています。
そんなcoordonné社のコレクションの中でもおすすめ、『Tiles』をご紹介します!


『TIles』はスペイン・アンダルシア地方の宮殿やバルセロナのガウディ建築などからインスピレーションを受けたタイルのデザインを収録。
どんなデザイン?そもそもなぜ、インスピレーションを受けたり、それがモチーフとなったのでしょうか。

探ってみましょう。


8世紀初頭、ムスリム勢力がジブラルタル海峡を越えイベリア半島を支配。その歴史は約800年間にも及び、強く影響を及ぼします。歴史が進み、再びキリスト教の勢力が盛り返していく中、最後のイスラム王朝が現在のアンダルシア地方グラナダに成立し、アルハンブラ宮殿を造営。西方イスラム文化が開花します。アルハンブラ宮殿は城塞都市であり、内部に様々な施設が建造されています。キリスト勢力に押されイスラム最後の砦として集まってきた芸術家たちは、その技を緻密な幾何学模様や植物の文様、カリグラフィーなどの装飾として余すことなく建造物の随所にほどこし、洗練された華麗なイスラム建築をつくり上げたのです。アルハンブラ宮殿はイスラム王朝最後の繁栄の象徴であり、イスラム建築の最高峰です。
イスラム芸術や文化に心酔し、そんなアルハンブラ宮殿に憧れた異国の王が、居城の大改築を行いつくり上げたのがセビリアにある「アルカサル」(スペイン語で「王宮」の意)です。アルハンブラ宮殿もアルカサルも世界遺産に登録されているので、訪れたことがある方も多いかもしれません。

 

©️Jebulon
アルハンブラ宮殿

 

 

©️Ronny Siegel
アルハンブラ宮殿内部

 

 

©️Hermann Luyken
アルカサル内部

 

アルハンブラ宮殿や、アルカサルを最高傑作と言わしめる所以である装飾、そのひとつである緻密なモザイクタイルに目を付け、『Tiles』コレクションでは【壁紙】になりました。

 

Alandalus 3000031

 

 

Feria 3000033

 

 

Marbel Chess 3000001

 

 

Zig zag 3000037

 

栄枯盛衰を経ていまなお威厳を示す宮殿。そこで使われているタイルを彷彿させるデザイン。身近に取り入れてみませんか?

 

 

そして、スペイン・バルセロナといえばあの巨匠を思い出さずにはいられません。
あの、未完成の世界遺産「サグラダ・ファミリア」のアントニ・ガウディです。イスラム文化がアンダルシアの地に大きく影響を及ぼしたように、ガウディの作品はいまだにエネルギーを発し、世界中の人々を魅了し続けています。
ガウディとタイル。ガウディも作品にタイルを多用しています。

 

ガウディの初期作品<カサ・ビセンス>。<カサ・ビセンス>はレンガ・タイル工場の社長の住居として建設されました。外観は、イスラム建築とキリスト教建築が融合したムデハル様式の影響を受けており、外部にも内部にもふんだんにタイルが使われています。

©️Michela Shimonchini
Casa Vicens<カサ・ビセンス>

 

そんなタイルのひとつが壁紙に。

Daisy 3000022

 

<カサ・ビセンス>内部にも余すことなく使われています。

©️Pol Viladoms
カサ・ビセンス内部

 

 

バルセロナの中心を走るグラシア通りの歩道に敷き詰められるヘキサゴンのタイル。こちらもガウディのデザインです。

©️TumbleCow

 

そんなデザインも、もちろん壁紙に。

Dragon Flower 3000023

 

 

上記のグラシア通り沿に建つガウディ作品<カサ・バトリョ>。

©️ChristianSchd
Casa Batlló<カサ・バトリョ>

 

<カサ・バトリョ>の造形にはいくつか説があるそうですが、屋根にドラゴンが乗っているという説が有力だそうです。背中を丸めたドラゴンに、屋根の瓦がドラゴンの鱗に見えませんか?
「鱗」という名前がつくデザインの壁紙があります。この
屋根のデザインからインスピレーションを受けたものではないでしょうか。

Scales 3000024

 

ガウディのデザインではありませんが、バルセロナフラワーと言われるバルセロナ市民に愛されるシンボルマーク。こちらのデザインのタイルが20世紀の初めから市内に舗装されているそう。

O様邸 Clover 3000021

 

 

格子窓という名がついたデザイン。イスラム教の影響を感じるデザインをガウディが生きたモデルニスモの解釈で。
※モデルニスモ…バルセロナを中心としたカタルーニャ地方で興ったフランスのアールヌーボーに類似した独自の新しい芸術様式。

Celosia Clay 3000012

 

 

『Tiles』コレクション、その魅力は伝わったでしょうか。全てをご紹介することはできていないので、ぜひこちらからチェックしてみてください。
このブログを書いている私は、アンダルシアもバルセロナも、残念なことにまだ訪れたことがありません。遠い異国の、遠い歴史に思いを馳せ、憧れを抱きながら『Tiles』コレクションから旅を始めたいと思います。
スペインで生まれた素晴らしい装飾が、時空を超えカタチを変えてみなさんのもとへ。その煌めきがずっと続きますように。

 

壁紙の歴史が家族の誇り
1838wallcoverings

CREATOR

四世代に渡りイギリス・ランカシャー州で壁紙製造に携わってきた、世界で稀少な技術をもつ壁紙メーカー『SURFACE PRINT』社。数多の有名ブランドの壁紙を製造し、バッキンガム宮殿やホワイトハウスも彩っています。
1888年にWalter Watsonが壁紙の仕事に就いたことからその歴史は始まりました。
そして、曽孫であるJames and Abigail Watson姉弟は2016年に新しく1838wallcoveringsという自社ブランドを立ち上げます。
どうして1888ではなく1838wallcoverings?
1838年 ⎯⎯ 日本は天保9年江戸後期。イギリスで何が起こったのでしょうか。

 

壁紙の起源には諸説ありますが、ヨーロッパで広く認識されるようになったのは16世紀頃から。
その歴史は製紙、印刷技術の進歩と共にあります。
約40cm×約50cmの小さな紙にプリントされていたものが、シートをつなぎ合わせ長いロールになったのは17世紀半ば。
ロールの登場により大きなリピートで大胆なデザインが生まれ、ブロックプリント(木版印刷)も発達、イギリスの壁紙業界は繁栄していきます。その人気ぶりに政府が注目、新たな財源の可能性を見込まれ18世紀にはなんと壁紙税(!)が課せられていました(後の1836年に廃止)。壁紙は高級品になり価格も高騰、しかし富裕層での評判はうなぎ上りで、室内装飾業者によってエレガントで美しいパターンがインテリアに設えられていきます。

 

時は流れ1838年、ブロックプリントが主な製造手段であった壁紙業界に技術革新が起こります。
手作業であるブロックプリントはデザインによって版の種類が膨大であり、熟練された技術が必要で非常に時間がかかりました。
イギリス・ランカシャー州は産業革命期に綿工業が発達、ダーウェンという町にあった『Potters & Ross』社が、綿布にキャラコ印刷を行う機械を改良し壁紙印刷に転用、ブロックプリントの質感を持ち、より多くの壁紙を製造できる<サーフェスプリント印刷機>を発明。この発明によって壁紙は大量生産が可能になり、価格も手に取りやすく市井の人にも届くようになったのです。

 

surface print machine

 

さらに時は流れ、現代へ。
壁紙メーカーである『SURFACE PRINT』社のJames and Abigail Watson姉弟が、『1838wallcoverings』を立ち上げ2016年に2つの壁紙コレクションを発表。ブランド名の”1838″は『Potters & Ross』社がはじめて
サーフェスプリント印刷機を発明した年、そこから始まった壁紙イノベーションに因んでいます。受け継がれるクラフトマンシップ、100年以上前から動き続ける現役の印刷機と最新のデジタル技術、家族四代にわたり最高品質の壁紙を作り続け、審美眼を磨いてきた彼らが、オリジナルの壁紙をデザイン、製造を始めることになるのは自然の流れなのです。

 

 

それでは、1838wallcoveringsが産み落とす美しい作品たちを一部ご紹介していきます。

 

Faversham 1602-101-03
1990年代には姿を消してしまっていたフロック壁紙。
1838wallcoveringsは
確かな技術と美しいデザインで2000年代に再びカムバックさせます。

 

こちらのデザインは2つの異なる印刷技術を用いています。
美しく輝くフェザー調のマーブルはデジタル印刷。その上に柔らかいベルベットの伝統的なダマスクがフロックで重なります。

 

Harewood 1602-100-01(お取り扱い可能です。詳細はお問い合わせください。)
クラッシックなシノワズリーの木のパターン。ホイル調のベースにサーフェスプリント。まるで木版で刷ったかのような仕上がり。
今までにないカラーの組み合わせで、こんなにモダンに。

 

Harewood 1602-100-03(k様邸)
煌くゴールドバージョン。新年の飾り付けなどで部分的に使っても見事に華を添えます。

 

Prism Mineral 2008-151-01
水彩で表現されたクリスタルのかけらたち。水面に反射するやわらかな揺らめきが見事にデジタルプリントで再現されています。

 

Rosemore 1601-100-05(U様邸)
現代的な配色を伝統的なサーフェスプリントで。色の重なり、滲みを味わって。お部屋がイギリスのカントリーガーデンに繋がります。

 

Bramble Blue Dusk 2008-149-01
自然に緩やかなカーブを描くリーフ、ビーズが繊細な陰影を青い夕暮れの中に落とす。
こちらのデザインはデジタルプリントの上にビーズ加工が施されています。

 

いかがでしたか?1838wallcoveringsの壁紙はこちらからご覧いただけます。

 

本日のブログは壁紙が発展していくストーリーでもありました。
まさに壁紙の技術の発展と共に歩み、壁紙の歴史=家族の歴史であるWatson家。曽祖父の時代からずっと続けて来たからこそ守っていける伝統と技術。そしてずっと守っていきたいからこそ、続けて行かなくてはならない。若い世代に受け継いでいかないといけない。
年間100万本を超える壁紙を安定して製造できる能力があり、90人を超える熟練した職人を抱える『SURFACE PRINT』社。Watson家は今や大家族となりました。素晴らしいチームワークと高度なスキルで伝統と革新をたやすく融合させることができると言います。
100年以上前の印刷機は今日も回り続けているでしょう。これからもずっと、回り続けて欲しい。
1838wallcoveringの壁紙を手に取ってみませんか。そのロールには、壁紙のへの愛情が層となり、長い長い長い歴史が刻まれています。

テキスタイルを芸術の域に高めたブランドETROが贈る壁紙

CREATOR


「着飾る」をテーマにインテリアやファブリックなどのホームコレクションを展開しているファッションブランド「ETRO」。
「着飾る」という言葉はもはや、ファッションや身嗜みの範疇を超えてきています。
トータルコーディネートの一環として、ETROが《壁》に注目し壁紙を発表するのも
至極当然のこと。

 

1940年生まれのGimmo Etro。家業である織物工場を継ぎ、独創的なテキスタイルを生み出していました。そんな中、元々アンティークの収集家だった彼が、祖母の愛用していたカシミールショールの文様(19世後半にはほとんど姿を消してしまっていた)に心奪われ、自らの手で復活させようと思い立ち、1968年テキスタイルメーカー「ETRO」をイタリア・ミラノに創業します。

 

Gimmoは情熱を燃やし努力を重ね、独自のセンスと技法で、一度は消えかけた文様を甦らせることに成功。ETROが発表するテキスタイルは高い評価を得るようになります。1981年、ETROのアイコンとなっていくデザイン「ペイズリー」と呼ばれるカシミール文様の生地やカーテンなどを発表、1985年には2000種にも及ぶホームコレクション、90年代後半にはウィメンズコレクション・メンズコレクションに進出、その活躍ぶりは現在に至ります。

 

テキスタイルメーカとして始まり、装飾への情熱、ディテールへのこだわり、精密で繊細なファブリックの研究を怠らなかったETRO。結果、テキスタイルを芸術の域まで高めました。そんなETROが壁紙を発表するにあたり、パートナーとして選んだのは、ドイツの壁紙メーカーの老舗rasch社。1861年、江戸の末期に創業したraschはその150年以上の歴史の中で幅広いデザインを打ち出し、技術を磨き続けているパイオニア。 老舗壁紙メーカーであるからこそ、クオリティがコントロールされているのです。raschの商品はWALPAの定番でもあり、旧知の仲です。
そんなraschがETROの壁紙を仕立てると、一体どんなものになるのでしょうか?
いくつかご紹介します!

【ARNICA】

ETRO / ARNICA 513905

ETROと聞くとこのデザインを思い浮かべる方も多いかもしれません。【ARNICA】はETROの歴史を花開かせることとなったペイズリー模様。「生命の樹」とも呼ばれるナツメヤシがモチーフで、古代から受け継がれる、シンボリックな装飾です。


こちらの壁紙、もう少し近づいてみてみましょう。

 


糸を織りあげた後に樹脂コーティングをしているのが、ETROのバックや小物類の【ARNICA】ですが、その質感が壁紙にもそのまま再現されています。まるで本当にジャガード織りのよう。

 

【LEUCIO】

左:515831 中央:お問い合わせください 右:515930

18世紀後半絹工場が建設され、その後、製糸・織物業で栄えたイタリアの小さな村〈San Leucio〉に因んで名前がつけられた【LEUCIO】シリーズ。マットな部分と光沢感のある部分、ダマスク織りが忠実に再現され、時を重ねた風合いまで見事に表現されています。

 

【JOVIS】

517859

ETROの壁紙の中でも人気の【JOVIS】。見事なグラデーションと、ブロケード織りの特徴である浮き出ているような立体感を出すために、50色ものカラーが使われています。18世紀の洗練されたカゼルタのテキスタイルアートを再解釈した、アンティーク感のある美しい仕上がりです。

 

【MARACANDA】

533651

東洋と西洋をつなぎ、交易だけでなく文明の発展に重要な役割を果たしたシルクロード。古都サマルカンドはシルクロードの交差点と言われ、文化が交差した場所です。【MARACANDA】はシルクロードが活気を見せていた頃のサマルカンドのかつての名前。シルクのようなベースに艶やかなカーブがエレガントに、生き生きと縦横無尽に広がります。

 

【KOLTY】

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ひと目ではわからないディテールの【KOLTY】。隅々までしっかりと何度も見て欲しい。ETROのアルチザン(=職人)がハンドドローイングでデザインするペイズリーの圧倒的存在感がデジタルプリントで見事に再現されています。シンメトリーで配置して、思いっきり壁を着飾りましょう。

 

【SECRET GARDEN】

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壁一面が、ミステリアスな壁画のように。【SECRET GARDEN】は自然の恵みを愛し、美しい景色を楽しむ方の心を奪うでしょう。鮮やかなカラーとコントラスト、ミステリアスな庭が新しいインテリアの世界への扉を開きます。

 

壁を着飾った後は、ETROの壁紙を余す事無く楽しんでほしい。

515817で製作したドレス。残った1.5mでできています。

 

短い端切れでも製作できる小物たち。513905513912を使用。

 

ETROの壁紙はいかがでしたか?すべてはご紹介しきれませんので、ぜひこちらからどうぞ!
raschが得意とする同調エンボスの技術がふんだんに活かされ、ETROの
テキスタイルデザインがリアルに再現されています。本物のテキスタイルと見間違うほどの質感は、肉厚のものが多く、施工するにも利点がいっぱい。輸入壁紙は薄いと思い込んでいらっしゃる職人さんにも、ぜひ相談してみてください。

 

ETROとraschの見事なコラボレーション。装飾、デザイン、ディテール、技術へ情熱を傾け、研鑽を積み重ねる両者。パートナーシップを組めば切磋琢磨し素晴らしい作品が生まるのは言わずもがな。彼らが、インテリア市場に新しい価値基準を作り出したいという想いは、シルクロードを通じ文化が伝播したように、世界中に拡がっていっているのではないでしょうか。