Nothing New Everything New —Heimtextil 21/22

CREATOR

毎年1月にドイツ・フランクフルトで開催される世界最大のホームテキスタイル見本市「Heimtextil」(ハイムテキスタイル)。ハイムテキスタイルでは布製品だけでなく、室内を彩るさまざまな製品や技術、壁紙ももちろん出展されています。
何より、ハイムテキスタイルで毎年発表されるトレンドが業界の指針となっていくため、世界中から出展者、来場者共に集まり、WALPAももちろん毎年参加しています。
そんな影響力を持つハイムテキスタイルですが、世界中が
新型コロナウィルス感染拡大の危機に直面している今、2021年は開催中止が発表されました。会場に赴き、現地で最先端のおもろいものと出会えないのは残念ではありますが、それは世界中みんな一緒。見本市の開催はありませんが、2021年のトレンドが発表されています。今や指先ひとつで世界のトレンドを掴むことができるようになりました。
今回のブログは、WALPAのフィルターを通したHeimtextil 21/22 トレンドのご紹介です。

 

Heimtextil 21/22のテーマは
「Nothing New  Everything New」

「新しいものはないけど すべて新しい」—とても本質的な提案です。
現代社会はものに溢れ飽和状態とも言えるのではないでしょうか。
あたらしい何かを求めるのではなく、今あるもの身近なものに目を向けてみよう。着眼点、次元、レイヤーを変えてみよう。コロナ禍で当たり前だった生活スタイルの大転換が受け入れられてきているように、「トレンド」という捉え方自体を見直し、新しいものとは何かを再定義しようということではないでしょうか。私たちが生きているこの時代がトレンドを生み、未来をつくっていくのです。

 

まずはHeimtextil 公式のvideoをご覧ください。

 

どんな印象をもたれましたか?
それでは「Nothing New Everything New」をテーマに発表された4つのトレンドを見ていきたいと思います。


まずは
[Re-purpose]

© SPOTT for Heimtextil, Messe Frankfurt GmbH / Photofrapher: Andreas Houmann

1)Re-purpose From Creator To Curator
既存のものを組み合わせ、編集、調整することで新しいものへ。例えば、昔からとってあったお気に入りのハギレ、大切なレースのリボン、古着屋で買ったデッドストックのデニム、それら
をどう活用するのか。再構成して新しい目的、価値を与える。
カラースキームは、深みのあるカラーと明るいニュアンスカラーで構成されノスタルジーを感じさせる優しい印象。

 

続いては
[Re-wild]

© SPOTT for Heimtextil, Messe Frankfurt GmbH / Photofrapher: Andreas Houmann

2)Re-wild From Authentic To Genuie
もはや当たり前になりつつある自然素材。自然素材を選ぶことからさらに進み、素材そのものが自然界の体系に組み込まれる循環型に。リネン、ヘンプ、ジュード、サイザル…リサイクル、アップサイクルできるように加工、そして土に還り再生する。
カラースキームはグリーンとブラウンなどを基調にアースカラー。同系色、同一色相のコンビネーションが美しさを生む。

 

3つ目は
[Re-inforce]

© SPOTT for Heimtextil, Messe Frankfurt GmbH / Photofrapher: Andreas Houmann

3)Re-infoce From Short-lived To Longevity
長く使うために無駄を削ぎ落とし、機能的でシンプルに美しく強く。構成される素材はそもそも耐久性があるものを。機能が価値を生む。一生もの。
カラースキームはオフホワイトからグレー、ブラックのトーン。耐久性に優れ、落ち着いた印象を与えるカラー。

 

最後は
[Re-vive]

© SPOTT for Heimtextil, Messe Frankfurt GmbH / Photofrapher: Andreas Houmann

4)Re-vive From Result To Process
完成品よりそのプロセスを大切に。修繕、修復してよみがえらせる。日本で言うと刺し子や裂織、BOROがわかりやすいイメージでしょうか。綻びを修繕するためのひと針ひと針、その痕跡が技術でありデザインを生んでいます。現代ではリサイクルされた繊維などもその素材に。
カラースキームは明暗のない中間的な色調で軽量で明るいカラー。元気でまとまりのあるイメージに。

 

以上、発表された4つのトレンドには、ずべて『Re』がついています。これは、いまそしてこれから私たちが選び、向き合って行かないといけない価値観でありスタイルではないでしょうか。2015年に国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)。「サステナブル」という言葉はファッション業界の取り組みから耳にしたことがある方も多いはずです。このままのやり方を続けていてはいけない、未来を見据え、持続していける行動を取り始めないといけないWALPAの仲間たちももちろん同じ気持ちです。壁紙1ロールの販売につき1本の植樹を行うブランドや、多くの在庫を持たず必要分だけをプリントするブランドなど、真摯な取り組みをしています。この辺りの詳しいお話は次回のブログでご紹介いたします!

 

壁紙は、一見なくてもいいものと思われるかもしれませんが、WALPAはやっぱりそう思えません。壁紙は生活を変えるおもろいものです。どのブランドも、想いを込めて大切に大切に壁紙を生み出しています。だから、本当にこれだと思える唯一無二の壁紙と出会って欲しい。そうすれば、壁紙のハギレと言われる余りも捨てられず、何かリメイクに使ったり、新しいアイデアが湧いて思わぬ使い方ができたり、愛着が湧きずっと大切にしたいと思う気持ちが生まれたりするでしょう。
きっと、気づかぬうちに、みなさんが時代をつくるトレンドセッターになっているはずです。